工業地域に建つ元企業社宅を地域に開いたシェアスペース付き分譲マンションとして再生

プロジェクト概要
一棟まるごと再生による新たな暮らしの提案
荒川近くの工業地域に立地する、築28年の元企業社宅を、地域に開かれた共用スペースを備えた分譲マンションへ再生したプロジェクトです。リビタが培ってきた「一棟まるごとリノベーション分譲マンションシリーズ」として、共用部・専有部を見直し、新たな価値ある住まいへと再構築しました。「Give and Shareする暮らし」をコンセプトに、入居者同士や地域と関わり合える多彩な共用施設を設置。地域の人も利用できるカフェスペースや、イベント開催が可能なオープンラウンジなど、自然な交流が生まれる場を用意し、外部貸しも取り入れることで、地域との関係性を育みながら管理組合の活性化にも繋げました。こうした取り組みが評価され、コロナ禍においても全戸早期完売しました。
担当範囲
課題と解決
課題

発展途上の街と生活環境
本物件は、最寄り駅から徒歩3分の利便性ある立地にありながら、工業地域内に位置するため、隣接する工場の騒音や景観が住環境に影響していました。また、駅周辺の整備や街づくりはまだ途上で、生活利便性や地域の魅力が十分に形成されていない状況でした。こうした環境の中で、建物の老朽化対策に加え、「住まいの価値を高め、地域との調和を図ること」が重要な課題と考えました。
解決

多彩なニーズにこたえる共用部で、豊かな暮らしを実現
工業地域という立地の利便性課題に対応し、入居者のみならず地域住民も利用可能な多彩な共用施設を備えた設計により、暮らしの質と物件の魅力向上を図っています。キッチンカー搬入が可能な大屋根広場や地域に開いたシェア型店舗、防音対策を施したスタジオ、屋上テラスなどを整備し「憩う・交流する・学ぶ・商う」といった多様なニーズに応える空間を創出。素材や設えにこだわった空間は経年変化も楽しめ、住むほどに愛着が深まる暮らしを実現しました。自然な入居者同士のつながりも育み、暮らしの質と物件の魅力を高めています。
外部貸しで叶える地域とのつながりと賑わいの場
生活施設が少ない環境を踏まえ、シェア型店舗やレンタルスペースなどの共用施設を外部貸しに活用することで、管理組合と地域双方の活性化を目指す事業スキームを導入しました。NPO法人などのパートナーによる多彩な企画を通じて、入居者や地域住民が利用できる場を提供し、日替わりカフェや講座、イベントなどを開催しています。管理組合は安定した収益を得ながら、地域との持続的な関係性を育むことが可能となっています。
未来までつなぐ安心・共創の住まい
一棟まるごとリノベーション「リノア」シリーズは、既存建物に対して設備の更新に加え、第三者機関による精緻なデューデリジェンスを実施し、築後100年を見据えた長期修繕計画を策定のうえ、マンション全体を再生するブランドです。構造・設備面での耐久性向上のみならず、専有部および共用部においては、ライフスタイルや家族構成の変化に応じて柔軟に活用可能な空間設計を導入。さらに、独自のアフターサービス基準および管理運営体制により、居住者の多様なニーズに応える、持続可能で快適な居住環境を提供します。








物件概要
- 物件名
- リノア北赤羽 (公式HP)
- 所在地
- 東京都北区浮間1-3-1
- アクセス
- JR埼京線「北赤羽」駅徒歩3分
- 構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
- 敷地面積
- 6,456.64平米
- 延床面積
- 12,688.04平米
- 築年月
- 1992年3月
- 区画数
- 147区画
- 従前用途
- 企業社宅
- リノベーション後用途
- 分譲マンション(コミュニティスペース付き)
- リノベーション年月
- 2020年10月
- クライアント
- 無し