全国の遊休不動産を再生し、地域活性に寄与する
THE SHARE HOTELS第一号物件

プロジェクト概要
「北陸ツーリズムの発地」をテーマに、エリアの魅力をシェアするホテル
石川県金沢市のひがし茶屋街にほど近い、橋場町に建つ1966年築の老朽化したテナントビルを、ホテルへとコンバージョンしました。「北陸ツーリズムの発地」をテーマに、北陸エリアの玄関口金沢からその先へと旅人を誘う、さまざまなきっかけが詰まったホテルです。1階には地域に開かれたカフェやスーベニアショップがあり、地下1階には宿泊者が集うシェアキッチンを併設しています。北陸エリアの地域プレイヤーがエリアの魅力を発信する多様なイベントを展開。客室は全50ベッドのドミトリーと全4タイプ11室の個室を備え、1名様からグループまで多様なニーズに対応しています。2017年度グッドデザイン賞を受賞しています。
担当範囲
課題と解決
課題

検査済証がなく、数多くの課題を抱えたテナントビル
本物件は、観光地に隣接した魅力的なホテル立地ではあるものの、旧耐震基準の建物であることや検査済証が取得されていないことなどに加えて、アスベストや地下湧水があること、エレベーターがないといった多様な課題が山積しており、取り扱いが難しい物件でした。当社初のホテル事業物件であり、改修計画の課題を一つ一つ解決していくことと並行し、ホテルブランドの策定を進めていく必要がありました。
ブランドビジョンの体現
THE SHARE HOTELSは”SHARING WITH LOCALS 地域との共生”をビジョンとし、地域プレイヤーの活動・発信の場を提供しながら、宿泊者と地域との接点を創出するホテルブランドです。北陸新幹線の開通により金沢市が賑わいを見せる一方で、県内他地域のほか福井県や富山県など周辺の北陸各都市では観光客の誘致に関して課題があり、こうしたギャップを埋める広域連携拠点の必要性が高まっていました。
解決

各専門家と協業しながら、先導的な用途変更事例を実現
図面の復元や遵法性調査を実施し、建築基準法第12条第5項の報告を準用。唯一残された構造計算書をもとに行政との協議を重ねながら、耐震補強と各種遵法性の確保を前提に、既存不適格調書をまとめ、用途変更を実現。検査済証のない建築物における用途変更として、金沢市における先導的な取り組みとなりました。本物件で得た知見はその後のTHE SHARE HOTELSの開発の礎となっています。
地域プレイヤーと北陸の魅力を発信、各地へ送客する場へ
金沢随一の観光地であるひがし茶屋街至近の立地を活かして、シェアキッチンやロビー、カフェなどの共用スペースのほか、屋台カートやポップアップスペースも設置し、北陸三県のプレイヤーや自治体が地域の魅力を発信できる場を提供しています。インテリアや家具も北陸各地の工芸作家や職人とともに作り上げました。また年間80件を超えるイベントを開催し、北陸各地への「発地」として多様なきっかけを提供しています。






物件概要
- 物件名
- HATCHi 金沢 by THE SHARE HOTELS (公式HP)
- 所在地
- 石川県金沢市橋場町3-18
- アクセス
- JR「金沢」駅徒歩約22分、バス約7分、タクシー約6分
- 構造
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 延床面積
- 933.3平米
- 築年月
- 1966年
- 従前用途
- テナントビル
- リノベーション後用途
- ホテル
- リノベーション年月
- 2016年
- 開業日
- 2016年3月