リノベーションによる多世代居住の場づくり

プロジェクト概要
都会と自然が調和する「ラーバンライフ」による新しいシェアの形
約7,200㎡の敷地を持つ「リエットガーデン三鷹」内に誕生したシェア型賃貸住宅です。ファミリー向け賃貸住宅や貸し農園シェア畑との共存により、都会と田舎の中間という立地を活かした地域全体の豊かなラーバンライフの実現を目指しました。シェアプレイスとしては当時最大規模となる112室の室数であったことからコンセプトは「112の個性が交差して生まれる新たな物語」とし、多様なアクティビティの受け皿を計画。共用部には、開放的なダイニングや本格的なステンレス製キッチン、ワークスペースにもなるライブラリースペース、個室タイプの防音シアタールームなどを完備。屋外には「森の広場」や「食の広場」を設けることで、地域との交流や自然を感じる生活を提供します。
担当範囲
課題と解決
課題

地域から孤立した旧社宅と独身寮の再生
2015年に役目を終えた築40年超の旧社宅と独身寮は、7,200㎡の広大な敷地に位置し、鬱蒼とした木々に囲まれ、地域社会から孤立した存在となっていた。しかし、建物の特徴的なデザインや広大な敷地は特別な魅力を持ち、リノベーションによる可能性を秘めていた。
解決

多世代が集う住宅への再生
旧社宅は、多様な住まい方に対応する24戸のファミリー向け賃貸住宅「アールリエット三鷹」へ。旧独身寮は、112名の若者が暮らす大型シェア型賃貸住宅「シェアプレイス三鷹」へと改修。敷地内にはシェア畑を導入し、地域住民が自由に通り抜けできるよう整備することで、人々の関わり具合をデザインした。テーブルやベンチを備えた「食の広場」や自然豊かな「森の広場」をオープンスペースとしても開放。これらの空間デザインにより、多世代が心地よく共存し、緩やかなつながりが安心感を生む「まちのホーム」を実現。
持続的に人が集まる仕組みづくり
オープン時には、まちびらきフェスを開催。敷地と建物の共用部を開放し、マルシェやワークショップ、アコースティックライブ、ミニSL等様々なコンテンツを実施。入居者、畑利用者、地域住民、子ども達、地元のインテリアショップ、カフェ、アーティスト等、数多くの交流が生まれた。
開業後も日常的に、子供連れのご家族や「シェア畑」の利用者がこの場を訪れており、かつて閉じられていた場所は、今や「まちのホーム」として多世代の方々に集う場所へ。お互いの存在をゆるやかに感じる程度の繋がりが互いの安心感をもたらした。






物件概要
- 物件名
- シェアプレイス三鷹 (公式HP)
- 所在地
- 東京都三鷹市上連雀3丁目10-21
- アクセス
- JR中央線「武蔵境」駅徒歩8分
JR中央線「三鷹」駅徒歩11分 - 構造
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 敷地面積
- 4879.63平米
- 延床面積
- 2695.29平米
- 築年月
- 1975年9月
- 部屋数
- 112室
- 従前用途
- 寄宿舎
- リノベーション後用途
- 寄宿舎
- リノベーション年月
- 2019年6月
- 開業日
- 2019年7月
- 事業主
- 株式会社ジェイアール東日本都市開発