京都御所至近のオフィスビルを、
ゆとりある京都滞在ができるホテルへと再生
プロジェクト概要
広大な自然に囲まれた京都御所を間近に、その豊かさを讃えるホテル
京都市中心部の北に位置し、広大な自然に囲まれた京都御所の間近に建つオフィスビルをホテルへとコンバージョンしました。都市と自然、植物と暮らしが調和するこの美しい場所で、自然や植物を感じるエッセンスと住まいのような居心地を提供します。
植物の蒸留所を持つゲストラウンジや、大文字山などの山々を遠くに望むルーフトップテラス、スペシャルティコーヒーを提供するカフェなど、特徴ある多様な共用部がホテルゲストの滞在を豊かにします。客室は全9タイプ56室で1名様からグループまで多様なニーズに対応しています。
担当範囲
課題と解決
課題
中心市街地から離れた立地と建物上の制約
本物件は中心市街地から少し離れた場所に立地しており、ゲストから選ばれるためには、競合と差別化できる特徴を持った施設を企画する必要があった。また、京都市の条例により、客室面積は開口部面積の最大8倍までとする必要があり、構造上可能な限り開口部を広げたとしても、客室の面積およびレンタブル率が限定的になるという課題があった。
ブランドビジョンの体現
THE SHARE HOTELSは”SHARING WITH LOCALS 地域との共生”をビジョンとし、地域プレイヤーの活動・発信の場を提供しながら、宿泊者と地域との接点を創出するホテルブランドです。本物件はコンテンツが充実する京都エリアにおいて、どのような視点で地域の魅力を発信するかが課題となった。
解決
「離れ」のプライベートバスにより、客室面積とレンタブルを最大化
客室の水回りを、アルコーブを介した「離れ」として共用部扱いにすることで、採光面積により制限される客室面積内でリビングスペースを最大限確保。水回りと合わせて各客室の面積を最大化することで、収益性を確保することが可能となった。
京都御所の豊かな緑を想起させる、ゲストラウンジを設置
街の喧騒から離れ、ゆったりとした滞在を求める宿泊者のために、京都御所の豊かな緑を想起させるゲストラウンジを設えた。ここでは、地元のボタニカルショップがセレクトした植物や、京都の山林植物を使ったオブジェ、各種アートに加え、京都の森から仕入れた植物からアロマを蒸留するボタニカルラボを設置するなど、自然や植物というテーマで地域の魅力を感じられる空間を生み出した。
物件概要
- 物件名
- RAKURO 京都 by THE SHARE HOTELS (公式HP)
- 所在地
- 京都府京都市中京区常真横町186
- アクセス
- 京都市営地下鉄烏丸線「丸太町」駅徒歩2分
- 構造
- 鉄骨コンクリート造(RC造)
- 延床面積
- 2602.82平米
- 築年月
- A棟1986年/B棟1990年
- 従前用途
- オフィス
- リノベーション後用途
- ホテル
- リノベーション年月
- 2018年4月
※2023年4月:一部リニューアル - 開業日
- 2018年5月