築53年の小規模雑居ビルを
用途変更によりシェア型複合施設へ

プロジェクト概要
都心のオフィス街を働く場所から暮らす場所へと転換
築53年のオフィスビルを一部寄宿舎へ用途変更し、シェアアパートメント・シェアオフィス・シェアスペースの3つの機能を融合させたシェア型複合施設へと再生したプロジェクトです。千代田区・中央区など、オフィス需要が減少したエリアにおいて、オフィスニーズの変化に応じて新たな居住ニーズの創出を図った試みであり、地方へのアクセスが良い東京駅徒歩圏という立地特性を活かし、二拠点居住など多様なライフスタイルに対応する受け皿として企画されました。単身世帯の増加や暮らし方の多様化といった社会的背景に応えつつ、働く場所から暮らす場所へという都市のあり方に変化をもたらす、新たなライフスタイルの提案を行いました。
※契約期間満了に伴い、2025年3月に運営管理業務を終了いたしました。
担当範囲
課題と解決
課題

都心エリアでの築古オフィスの空室増加
現行法で建て替えると床面積が大幅に縮小するため、オーナー様は既存建物を活かした事業計画を検討していた。一方で、階高の低さや耐震補強による鉄骨ブレースが室内にあることにより、オフィス用途としての商品性が低いことが課題だった。加えて、単身世帯の増加や働き方の多様化、千代田区・中央区など都心部における築古オフィスの空室増加といった社会背景もあり、機能転換による再生が求められていた。
解決

シェア型複合施設へのコンバージョン
オフィスビルを「働く場所」から「暮らす場所」へと転換し、シェア型賃貸住宅・シェアオフィス・シェアスペースの3用途からなる複合施設へ用途変更。地下一階は多目的交流スペース、2階は多様な働き方に応えるシェアオフィス、3~8階は計54室の賃貸住宅を計画。法的要件(採光・避難等)はインナーバルコニーの設置で対応した。
地域と繋がる仕組み作り
キッチン付き多目的交流スペースは、周辺企業がオフサイトミーティングや懇親の場として活用したり、行政と連携したまちづくりイベントが開催されるなど、地域とつながる機能を果たす。シェアオフィスでは、東京駅に近い立地であることから、フリーランスや企業の他に、地方自治体が東京でのPR拠点として入居し、様々な取り組みを実施。建物全体で、「都心で暮らす」「地域につながる」「地方とつなぐ」機能を果たしている。







物件概要
- 物件名
- the C
- 所在地
- 東京都千代田区内神田 1-15-10
- アクセス
- 東京メトロ各線「大手町」駅 徒歩8分
JR各線「神田」駅徒歩7分
都営新宿線「小川町」駅徒歩4分 - 構造
- 鉄筋コンクリート造(RC造)
- 敷地面積
- 350.74平米
- 延床面積
- 3,411.48平米
- 築年月
- 1962年1月
- 従前用途
- 事務所
- リノベーション後用途
- 複合施設
- リノベーション年月
- 2014年12月
- 開業日
- 2015年1月
- クライアント
- ヒューリック株式会社