遊休資産となっていた印刷会社の廃工場を
オフィス・商業施設に再生

プロジェクト概要
新たなクリエイションとカルチャーを生み出す複合施設
廃止された印刷工場をリノベーションし、オフィスや商業施設を備えた複合施設として再生された「TABLOID」。株式会社産業経済新聞社による遊休資産の活用事業として、リビタは企画・トータルプロデュース・マスターリースを担いました。工場特有のダイナミックなスケール感とインダストリアル感を活かした空間に、働く・集う・発信する機能を集約。倉庫が集積する無機質な湾岸エリアの可能性を広げる、創造と文化の起点を目指しています。
※契約期間満了に伴い、2019年12月に運営管理業務を終了いたしました。
担当範囲
課題と解決
課題

産業遺産となったかつての印刷工場の再生
産業構造の変化、空洞化、合理化によって生まれた産業遺産ともいえる廃工場をコンバージョン(用途転換)し、時代に適したソフトを組み込むことで再生を図る必要があった本プロジェクト。社会ストックの有効活用方法として、環境配慮型のサステナブルな開発手法として、産業転換の事例として、企業価値を高めるCRE戦略としても意義のある取り組みを考える必要性があった。
建築物のメディア化ーBuilding as mediaーを模索
ニューヨークのSOHO地区のように、使われなくなった建物の用途転換(コンバージョン)を起点に、人々の集いから生まれる創造や文化が、周辺エリアに新たな価値をもたらす仕組み=“建築物のメディア化(Building as media)”の実現を本プロジェクトでは目指していた。場と人と活動が連動しながら、カルチャーを発信する拠点としてエリアを育てていく方法論の構築が課題だった。
解決

多様な体験を誘発する空間設計と機能の融合
オフィス、ギャラリー、飲食、リフレッシュスペースなど多彩な機能を備え、働く・遊ぶ・食べるといった行為が自然に交差する場を創出。人々の偶発的な出会いや交流が新たなカルチャーを育む環境を設計し、ワークとライフが融合する新しい都市型のライフスタイルを提案。
一貫したコンセプトに基づくプロジェクト設計と体制構築
企画から設計、ブランディング、リーシングまでを一貫して推進し、プロジェクト全体をデザインする体制を構築。関係者が共通のビジョンを持ちながら役割を超えて連携することで、クリエイティブと経済性の両立を実現しました。プロセス全体が一つのストーリーとして展開されるような設計を重視しています。










物件概要
- 物件名
- TABLOID
- 所在地
- 東京都港区海岸2-6-24
- アクセス
- ゆりかもめ「日の出駅」徒歩1分
ゆりかもめ「竹芝駅」徒歩7分
JR山手線、東京モノレール「浜松町駅」徒歩12分 - 構造
- 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
- 敷地面積
- 1660.88平米
- 延床面積
- 4380.64平米
- 築年月
- 1969年・1986年
- 区画数
- 19区画
- 従前用途
- 工場
- リノベーション後用途
- 複合施設
- リノベーション年月
- 2009年12月
- 開業日
- 2010年5月
- クライアント
- 株式会社産業経済新聞社