こんにちは、ReBITAのタナカです。
寒い日が続くようになってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
 
私はいつも、「中古を買ってリノベーションしたい」というお客さまの
物件探しや設計・工事のコーディネイトをしています。
 
ReBITAに入社してからこれまで5年、
沢山のお客さまのリノベーションのお手伝いをさせていただいておりますが
先日、素敵な物件と巡り合えた、あるご夫婦のリノベーションプロジェクトは・・・
 
そう、「団地リノベーション」。







（参考写真）「りえんと多摩平」←築50年の団地を一棟丸ごとシェア型賃貸住宅へリノベーション　
　PHOTO GALLALY
 
 
 
 
 
私のお客さまである　Ｓさまご夫婦（20代）は、とある都内の団地の一室をご購入され
これからリノベーションをしようと、現在設計打合の真っ最中です。







（写真）設計打ち合わの風景





Ｓさまがご購入されたのは、ターミナル駅「池袋」から電車にゆられて約10分
築38年の「団地」です。　
 
物件のご見学や設計士・工務店との現地調査などもう5回くらい現場へ伺っていますが、
足を運べば運ぶほど、改めて「団地」の魅力を感じずにはいられません。
 
団地の魅力とは一体？？







（写真）団地の風景
 
 
 
●豊かな緑に囲まれている
春には桜が咲き、夏は木陰で涼しむ、秋は紅葉を楽しみ、冬には枝の間から大きな空が。
長い時間をかけて育った樹木によって、当たり前に四季を感じられる豊かさが残ります。
 
●敷地がとにかく広い
団地独特のスケール感。
夕方に足を運べば、敷地内の空スペースで遊ぶ子供達の楽しそうな声がいつも聞こえてきます。
17時に鳴り響くチャイムとともに、「バイバーイ」といった子供の声が聞こえてきて、本当にゆったりとした空間・時間が流れているのです。
 
●隣棟間隔
広い敷地に中層建物が、何棟も並んでいます。
それらは決まって等間隔に、ある程度の距離を保って、真南を向いて建っています。
眺望も日当たりも、プライバシー性も優れた環境が約束されています。
 
●     価格
具体的な物件価格は控えますが、Ｓ様は1,000万円以下で物件を購入することができました。
プロの目線から見ても安い。また前述の通り敷地が広いので、１住戸あたりの土地の持分が多いのです。土地の持分を沢山持っているというのは、資産価値が高いと評価する「団地マニア」もいるようです。

（写真）団地の風景




実は今回Ｓ様が選ばれた団地は6Fのお部屋ですが、エレベーターがありません。
それでも、「毎日運動ができていい！」と前向きなＳ様ご夫婦は本当に潔く、
そのご決断によって、良いものを安く購入でき、余裕が生まれた分は「車を買って楽しもう！」と新しいライフスタイルを楽しみにされていらっしゃいます。
 
また、もちろんエレベーターやオートロックもなければ、豪華なエントランスホールも、便利な宅配ロッカーもありません。高度経済成長によって、都心部の住宅の確保が必死の時代に、まさに必死に建てられた建物だけあって、「装飾もなく」「合理的」で「潔さを感じる様」は、モノに例えるならば無印良品の商品のような魅力が「団地」にはあるのです。
 
ただし、実際にリノベーションをするとなると乗り越えなければならない壁も多々あります。
独特の管理規約や、給湯器・給排水管・電気容量等のインフラ関係、ユニットバスの設置や天井高の確保など、築40年近い建物だけあって、リノベーションには様々な確認事項と工夫が必要となります。
 
今回は、素敵なご夫婦のおかげで、設計士・工務店・私、皆　団地が好きなメンバーが集まり、
皆で知恵をしぼりあって、素敵なリノベーションができるよう現在打合真っ最中です。
 
この様子はvol.2にてまたご報告します～。
皆様そのときまで風邪など引かず、元気にお過ごしくださいませ。 
 
vol.2へ続く・・・