共働きの忙しい夫婦にとって、家で子どもとすごす時間は大切なもの。リノベーションにおいても、できるだけ子どもと一緒にいられる空間を増やしたいという希望が多く寄せられています。そんな家族のためのアイディアの一つが、家族ですごす時間が長いLDKと子ども部屋を近くに設計することです。

 

神奈川県港北区にある『自ら手を加え、つくり続ける住まい』では、家族が必ず通る廊下とキッチンの動線上に、LDKの一部のように子ども部屋を置いています。リビングルームに向けて小窓をつくり、完全な個室にならないように天井を開放することで、子ども部屋とリビングルームがしっかり繋がるようになっています。

東京都杉並区のTさんご家族の住まいは、LDKと隣り合うように2つの子ども部屋を置き、廊下を挟んだ向かいに両親の作業スペースを置いて、家族の時間と子どもの時間が密接に繋がるように設計されています。両親の作業スペースは、LDKとの仕切りを腰高のパーティションにしていて、家族の場所と完全に空間を遮断しないオープンな雰囲気になっています。

LDKと子ども部屋を隣合わせにして、空間の仕切り方や広さで部屋の関係性を工夫することで、親と子どもの距離は縮められます。子どもが個室にこもらずに家族と長くすごす住まいは、部屋の位置と壁の工夫がポイントです。