住まいの第一印象を決める玄関。できれば広くて明るい玄関でお出迎えしたいけれど、住まいの面積には限りがあり、なかなか広い玄関をつくれないのが現実です。このアイデアは、一般的な田の字プランでは狭くなりがちな玄関を、明るく気持ちのいい場所にリノベーションした2家族を紹介します。

東京都武蔵野市のOさんご夫妻の住まいは、玄関を横に広げて広さを確保し、外に向けて大きな窓をつくることで、明るい玄関を実現しました。玄関と土間の床には大谷石を取り入れ、落ち着いた雰囲気の空間に仕上がっています。

東京都目黒区のS邸は、玄関を横に広げて、その延長上に収納スペースを設けています。ここは靴だけでなく、ベビーカーやコートも収納できる広さがあり、来客時や将来家族が増えてもきちんとものを仕舞える余白を残しています。玄関の壁は白に塗装して、外窓から玄関に入る光をやわらかく空間に反映させています。

明るくゆとりある玄関は、お客さんを気持ちよく出迎えるだけでなく、ベビーカーをそのまま入れたり、ベンチを置いて座って靴を履くなど、多くのメリットがあります。

外から帰ってきて一番に足を踏み入れる場所であり、家族の個性を一番に感じるのが玄関。家族が毎日を気持ちよくすごすため、玄関にこだわった住まいづくりをするのも一案です。