”大げさなホームパーティではなく、仲の良い友だちを自宅に招く気軽なパーティがしたい”……こんな距離感で住まいとパーティを楽しむ家族への提案が、キッチンコミュニティが生まれる仕掛けを、住まいの中心に据えるプランです。

東京都渋谷区の『トーカンマンション元代々木』は、家族で食事をするダイニングテーブル以外に、キッチンに併設した壁付の大きな”コモンテーブル”を造作しています。キッチンとダイニングの間にテーブルを置くことで、作った料理をそのままコモンテーブルに出して、バルのように気軽に立って飲める場所になります。さらに、料理好きの仲間が集まれば仲間と一緒に料理をする場所にもなる、さまざまな使いかたができるテーブルです。 テーブルの下は電子レンジ・ごみ箱・食材のストックなどを収納できるように作られているので、ものが溢れて生活感が出やすいキッチン周りをすっきりと見せながら、テーブルを囲むことができます。

このように、料理をする場所と食べる場所を近くすることで、気のおけない仲間たちと親密な距離感をつくることができます。キッチンは料理をするだけの場所ではなく、家族や友だちとのコミュニケーションを、さらに深める場所と考えてみるのはどうでしょうか。作る場所と食べる場所が繋がることで、キッチンコミュニティの可能性は大きく広がります。