シースルーの家具を置いて、収納をしながら空間を仕切る提案です。たとえば、部屋の中心に天井から床まであるシースルーのシェルフを置いて、そこにものを収納することで空間をゆるやかにゾーニングすることができます。収納するものが多ければシェルフの隙間が埋まってプライベート空間になり、ものが少なければシェルフの向こう側が見えて、ゆるやかに空間を仕切ることが可能です。

清澄白河にあるH邸は、リビングダイニングと書庫・和室の間仕切りにスタッキングシェルフを置いて、見せる収納を楽しみながら空間をゆるやかに仕切っています。書庫には壁をつくらずスタッキングシェルフで空間を囲むことで、天井から床まで本に囲まれた部屋が実現しました。
たとえば、目線の位置のシェルフに植物を置き、他の部分にはものを詰めて空間にメリハリをつけるのも一案。家族の美的な創意で、住まいの雰囲気を自由に変えられるのも、このスタッキングシェルフ間仕切りのメリットです。

家具を壁代わりにすることで広い収納スペースが確保できるので、クローゼットなど造り付けの収納スペースを減らして空間を有効活用できます。空間の主役になる家具なので、特別にデザインしたこだわりの家具を配置するのも良さそうです。