Office as Living トークセッション レポート
November 4, 2008

今回のトークセッションは、イベント開催地である淡路町オフィス・リノベーションプロジェクトに設計として参画いただいた馬場正尊氏(Open A /東京R不動産ディレクター)と、その広告デザインを担当してくださった佐藤直樹氏(アジール/CETプロデューサー)そして事業主であるリビタ代表、内山の3人で繰り広げられました。
テーマは『東京のこっち側で、リビングのようなオフィス』。
こっち側とは、CET(Central East Tokyo)のこと。CETとは、かつて東京の中心部であった地域(日本橋・神田周辺など都心よりやや東側のエリア)を、デザインやアートの観点から再発見=創造するための運動体。カルチャーの発信地としてこのエリアを盛り上げていこうと様々なイベントやセミナー、ワークショップ等を展開しているそうです。
当社のプロジェクトも、ずばり「淡路町」ということでCETエリアの仲間入りになるわけですが、なぜ“こっち側”でカルチャーを発信しようとしているのでしょうか。佐藤氏曰く「長いこと渋谷で働いていたけれど、家賃は高いしデザイン的にも完璧に完成されたオフィスばかりだった。反面、都心のこっち側(馬喰町)に引っ越してきたら、ここは問屋街で使われなくなった空いている倉庫も多く、印象としては「洒落てないビル」ばかり。でも、逆にその「洒落て無さ」が、コントラストをつけるには最高だなと思ったんです。」そんなインスピレーションを感じた佐藤氏が、ここからカルチャーを発信していきたいという考えを数人に話したところ、それに敏感に反応したクリエイターたちがイベントの企画に参加するようになり仲間が増えてきたそうです。
さて、“こっち側”に魅力があることがわかったところで『リビングのようなオフィス』にいたった経緯はなぜなのでしょうか?設計を担当した馬場氏いわく「私はサラリーマン時代、会社の上司によく“仕事とプライベートを一緒にするな”といわれていたんですね。確かに仕事は仕事なんですけど、今、フリーで仕事をするようになってみると、ちょっと待てよ?!と思うようになったんです。だって、仕事の延長線上には生活(プライベート)があるし、生活(プライベート)の延長戦上には仕事がある。携帯電話だって(仕事電話も私用のエンターテイメントコンテンツも備わって)ユビキタスになった時代ですよ。きっとこれからのライフワークにおいて、仕事と生活の境目が無くなるに違いない!」さらにこう続く。「日本の多くのオフィスは“オフィス然”としている。家は家、職場は職場。人生のかなりの時間をオフィスで過ごす人が多いのだから、オフィスは快適で気持ちがいい空間でなければならないでしょう。それは住居を考えることと何ら違わないんじゃないか?と感じた。」
そんな思いを抱いている馬場氏が、今回の淡路町オフィス・リノベーションで提案したものはユニークでなるほど!と思わせるものばかり。
「まず、リビタさんとオフィスをリノベーションする話がきたとき、リビタさんは主にリノベーションを通して住空間を創っているの会社なので、住+オフィスで何かおもしろいことができないかなと思った。どこにでもある普通の空間で実現できるものは、おもしろくない。そこで、まずオフィスで過ごす時間を想像してみた。オフィスにおいて、給湯室やコピー機周りっていうのは、実は一番時間がロスされる場所。お湯が沸くのをまったり、コピーが終わるのをボーッと待ったりね。しかも、それらはオフィス内の一番はしっこのほうに、仕方なく置かれている。でも思い出してみれば、そういう場所って“一番、人とのコミュニケーションが起こりやすい場所”だったりしませんか?コミュニケーションが起こりやすい場所なら、両方くっつけてしまおう!それをオフィスの真ん中においてしまおう!そんな発想で生まれたのが、名づけて【コピーキッチン】です(笑)。

給湯室とコピーをくっつけてしまった馬場氏。オフィスの脇役が主役となり、それがインフォーマルなコミュニケーションを自然発生させるきっかけになるとは、実利に適うアイデアですね。その他にも、造作のデスクは四角でなくて、パズルのピースのような曲線型。窓を向いたり、斜めにしたり、いつでも気分転換ができる。収納も、BOXの底にキャスターをつけて紐を通して可動式に。「打ち合わせするときに、必要な書類をBOXに詰め込んで、紐をひっぱってゴロゴロ移動ができるでしょう」(馬場氏)


そんな遊び心を快適さを兼ね備えた今回の淡路町オフィス・リノベーション・プロジェクト。トークセッションは、それぞれ自分たちのオフィスにまつわる話題も飛び交い、あっという間に1.5時間が経過しました。オフィス環境に対する考え方は、その企業の文化や思想に直結していると思います。馬場氏のいう「リビングのような快適さ」とは、単純にオフィスをリビング化するということではなく、そこに働く人の要素を見極め、そこで一番いごこちのいい空気を創ることを意味しているのだと感じました。しかしながら、このようにオフィスをクリエイトしたいという借り手の思いも、日本の不動産(仲介・オーナー・管理会社)のにとっては容易くありません。双方にイニシャルコストや原状復帰義務の壁がまっているのです。あたらしいシーンをつくるためには、新しい仕組みが必要。当社は、不動産事業者として、少しずつでも仕組み作りの土台を築いていけたらと思いました。
最後に、トークセッション&懇親パーティにお付き合いいただいた40名弱のみなさま、本当にありがとうございました。 <PR/石川>
テーマは『東京のこっち側で、リビングのようなオフィス』。
こっち側とは、CET(Central East Tokyo)のこと。CETとは、かつて東京の中心部であった地域(日本橋・神田周辺など都心よりやや東側のエリア)を、デザインやアートの観点から再発見=創造するための運動体。カルチャーの発信地としてこのエリアを盛り上げていこうと様々なイベントやセミナー、ワークショップ等を展開しているそうです。
当社のプロジェクトも、ずばり「淡路町」ということでCETエリアの仲間入りになるわけですが、なぜ“こっち側”でカルチャーを発信しようとしているのでしょうか。佐藤氏曰く「長いこと渋谷で働いていたけれど、家賃は高いしデザイン的にも完璧に完成されたオフィスばかりだった。反面、都心のこっち側(馬喰町)に引っ越してきたら、ここは問屋街で使われなくなった空いている倉庫も多く、印象としては「洒落てないビル」ばかり。でも、逆にその「洒落て無さ」が、コントラストをつけるには最高だなと思ったんです。」そんなインスピレーションを感じた佐藤氏が、ここからカルチャーを発信していきたいという考えを数人に話したところ、それに敏感に反応したクリエイターたちがイベントの企画に参加するようになり仲間が増えてきたそうです。
さて、“こっち側”に魅力があることがわかったところで『リビングのようなオフィス』にいたった経緯はなぜなのでしょうか?設計を担当した馬場氏いわく「私はサラリーマン時代、会社の上司によく“仕事とプライベートを一緒にするな”といわれていたんですね。確かに仕事は仕事なんですけど、今、フリーで仕事をするようになってみると、ちょっと待てよ?!と思うようになったんです。だって、仕事の延長線上には生活(プライベート)があるし、生活(プライベート)の延長戦上には仕事がある。携帯電話だって(仕事電話も私用のエンターテイメントコンテンツも備わって)ユビキタスになった時代ですよ。きっとこれからのライフワークにおいて、仕事と生活の境目が無くなるに違いない!」さらにこう続く。「日本の多くのオフィスは“オフィス然”としている。家は家、職場は職場。人生のかなりの時間をオフィスで過ごす人が多いのだから、オフィスは快適で気持ちがいい空間でなければならないでしょう。それは住居を考えることと何ら違わないんじゃないか?と感じた。」
そんな思いを抱いている馬場氏が、今回の淡路町オフィス・リノベーションで提案したものはユニークでなるほど!と思わせるものばかり。
「まず、リビタさんとオフィスをリノベーションする話がきたとき、リビタさんは主にリノベーションを通して住空間を創っているの会社なので、住+オフィスで何かおもしろいことができないかなと思った。どこにでもある普通の空間で実現できるものは、おもしろくない。そこで、まずオフィスで過ごす時間を想像してみた。オフィスにおいて、給湯室やコピー機周りっていうのは、実は一番時間がロスされる場所。お湯が沸くのをまったり、コピーが終わるのをボーッと待ったりね。しかも、それらはオフィス内の一番はしっこのほうに、仕方なく置かれている。でも思い出してみれば、そういう場所って“一番、人とのコミュニケーションが起こりやすい場所”だったりしませんか?コミュニケーションが起こりやすい場所なら、両方くっつけてしまおう!それをオフィスの真ん中においてしまおう!そんな発想で生まれたのが、名づけて【コピーキッチン】です(笑)。

給湯室とコピーをくっつけてしまった馬場氏。オフィスの脇役が主役となり、それがインフォーマルなコミュニケーションを自然発生させるきっかけになるとは、実利に適うアイデアですね。その他にも、造作のデスクは四角でなくて、パズルのピースのような曲線型。窓を向いたり、斜めにしたり、いつでも気分転換ができる。収納も、BOXの底にキャスターをつけて紐を通して可動式に。「打ち合わせするときに、必要な書類をBOXに詰め込んで、紐をひっぱってゴロゴロ移動ができるでしょう」(馬場氏)


そんな遊び心を快適さを兼ね備えた今回の淡路町オフィス・リノベーション・プロジェクト。トークセッションは、それぞれ自分たちのオフィスにまつわる話題も飛び交い、あっという間に1.5時間が経過しました。オフィス環境に対する考え方は、その企業の文化や思想に直結していると思います。馬場氏のいう「リビングのような快適さ」とは、単純にオフィスをリビング化するということではなく、そこに働く人の要素を見極め、そこで一番いごこちのいい空気を創ることを意味しているのだと感じました。しかしながら、このようにオフィスをクリエイトしたいという借り手の思いも、日本の不動産(仲介・オーナー・管理会社)のにとっては容易くありません。双方にイニシャルコストや原状復帰義務の壁がまっているのです。あたらしいシーンをつくるためには、新しい仕組みが必要。当社は、不動産事業者として、少しずつでも仕組み作りの土台を築いていけたらと思いました。
最後に、トークセッション&懇親パーティにお付き合いいただいた40名弱のみなさま、本当にありがとうございました。 <PR/石川>
投稿日時 2008/11/04 20:36 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック(0)

