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<物件概要>
サービス名 :一棟丸ごとリノベーション
家族構成:3人(30代夫婦、子供1人)
専有面積:90.83㎡
設計:雄設計室
既存建物竣工年:1991年



こちらに住む前は、どのような住居にお住まいでしたか?

笹塚で40㎡程度の賃貸に住んでいました。狭くて子どもが家の中で遊べないし、外へ行っても小さな公園ばかり。キャッチボールもできませんでした。






家を購入しようと思ったきっかけは何ですか?

主人:家が狭かったことと、もともと「賃貸」に抵抗があって。人のものを借りているから気を使うし、自分の好きなように何も施せないから面白くないし・・・。だからずっと家を買いたいとは思っていました。
場所は、子どもが育つ環境と、自分達の趣味(サーフィン、ゴルフ)を楽しめる環境を考えて少し郊外へ出たいとは思ってて。ただ、二人とも職場が都心なので、あまり郊外過ぎるのも困る、そのバランスの良い場所を探していました。その点「たまプラーザ」はちょうど良かった。
正直なところ、「たまプラーザ」を「多摩市」だと勘違いしていたくらい、全く地縁はなかったのですが・・・。

奥様:(笑)

主人:リノアたまプラーザは、リビタから送られたダイレクトメールで知りました。内容はプロジェクト説明会の案内で、なんとなく参加したのがきっかけでした。




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左:リノアたまプラーザ外観after
右:同外観before




この住まいに決めた決め手は? なぜ、リノベーションを選んだのですか?
奥様:パリに15年住んでいたので、古いものに住むということに全く抵抗はありませんでした。だから物件も中古で探し始めて、その延長でリノベーションと出会って。パリジェンヌってオシャレってイメージがあるようですが、日常では最低限のものしか買わないし、全く贅沢もしない。部屋のインテリアや棚、キッチンやトイレまで自分たちでつくるから余計なお金もかからない。その代わり、不具合があって当たり前だし、自分で治すのも当たり前。古いものを大切に使い、必要なところに必要な分だけ自分で手を加える、そういうリノベーションの考え方が、パリの日常から自然と浸透していたのだと思います。
彼ら(パリジェンヌ)の生活と比べると、いかに今の日本での生活が無駄にお金をかけているのか気づかされます。

主人:「グリーン+」というリノアたまプラーザコンセプトにもひかれました。

年月がたってグリーンが育つのと一緒に、建物も大切に維持して一緒に成長してゆく、そこまで将来のことを考えられた建物ならきっと安心だな、と思いました。
奥様:子どもが育つ環境に自然とかグリーンがあるのってうれしい。

主人:そして何より、今までの賃貸生活で嫌だった自分で手を加えられない不自由さが、リノベーションなら自分好みでつくれることが良かった。




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リノアたまプラーザの共用部で行われた植栽ワークショップの様子。
左写真はSさん家族がつくった植栽。




実際にプランを決める中でコンセプトはありますか?
開放的な間取り

奥様:一般的なマンションの間取りにある、無駄な廊下や余計な間仕切はできる限り排除して開放的につくりたかった。

主人:開放的に見せるために、玄関の段差や必要以上の質感の変化も無くしています。今はダイニングとして使っているスペースは、将来子どもが大きくなって部屋が必要になったり、もう一人子どもが増えたときには、間仕切をいれて部屋をつくれるようにあらかじめ下地も入れています。

キッチンを中心としたリビング

奥様:共働きだから、二人とも家にいる時間が限られていて。私だとその時間は大抵家事をしているので、その中心にあるキッチンだけはいいものにしたかった。

主人:内装費の大半をこのキッチンが占めてますよ。はじめてキッチンの見積りを見たときは夫婦喧嘩が勃発しました(笑)。でも、妻の言う通り、生活の中心になるキッチンだから納得のいくものを選びたかった。その代わりにキッチン後方の収納はイケアで安くすませてコストバランスをとりました。

奥様:あと、かっこいいキッチンなら主人も手伝ってくれるかなと思って。淡い期待もしています。

主人:(苦笑)

奥様:料理をする人が家族のコミュニケーションから外れるのが嫌だったので、キッチンはアイランド型と決めていました。また、キッチンの横に洗濯機を収納できるスペースをつくって家事動線を集約しました。だから、家事をしていても家族のコミュニケーションは継続できます。食事も家事も、リラックスする時間も全て家族で共有したかった。そして、開放的なリビングを子どもが駆け回ったり、ごろごろしている様子を二人で思い浮かべながら計画しました。

主人:そういう動線計画は、デザインや設計の仕事をしている妻が。私はデザイン関係の仕事をしているのもあり、壁紙や素材のセレクトを。自然と夫婦の間で役割分担ができていたのも良かったと思います。





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子どもが駆け回る開放的なリビング。
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左より:リビングダイニングは将来部屋を区切ることを想定し、下地が入れてある。

キッチン横には洗濯機を収納して家事動線を集約。

開放的なリビングなら、子どもも存分に遊びまわれる。

気持ちが切り替わる赤い壁

主人:壁を赤くすることはずっと決めていました! どこかアクティブな気持ちになれる赤を、空間と生活のアクセントにしたかった。ここは建築家や施工会社に困られるほど何度も塗りなおしてもらった。その分、他の内装に関しては、赤い壁が引き立つよう、チープに見えない程度の白くて安いものを用いて、全体のコスト的なバランスと、空間的なバランスをとりました。
かけるところにかけて、かけないところには徹底的にかけない、そんなメリハリを意識しました。

趣味が見える土間

主人:趣味のサーフィンや自転車、ゴルフなどを、普通なら物置に入れられてしまうのだけれど、自分達のシンボルとして、見えるところ、手の近くに置いておきたかった。




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赤い壁は空間のアクセントに。

趣味の道具を見せながら収納。

生活のアクセントとなるカラーセレクト

主人:玄関の赤い壁同様、色は白黒をベースにしながら生活のアクセントになる色を入れたかった。

(トイレのオレンジ色)
トイレにいる時間も無駄にならないよう、床をアクティブにいろいろ考えられるようなオレンジにしました。ここは建築家にも反対されましたが「どうしてもっ!」と言って押し切りました。

(洗面所の水色)それぞれの色だけ拾ってくると喧嘩してしまうのですけど、全体的の空間としてバランスをとってうるさくならないようにしました。水色が際立つよう、隣の浴室は白だけでシンプルに仕上げています。




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アクセントカラーが、シンプルな空間に彩りを添える。

左より、洗面室のブルー、トイレのオレンジ、浴室のイエロー。

既存を残した収納

主人:ウォークインクローゼットは既存のものをそのまま使っています。パイプも錆を磨いてもらってそのまま。収納も、使うのは妻と私だけなので余計な扉をつけていません。その代わり、別の部分の壁紙を少しいいものを使ったり。
自分たちのやりたいことを全て出し切ったら、「家が建たないんじゃないか」ってくらいの金額になってしまって・・・。それから妥協できるところを見つけて、普通だったら設計者に全て任せてしまうところも、自分たちで直接メーカーにサンプルをもらいにいったり、キッチンもショールームを回って決めました。




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既存のウォークインクローゼットをそのまま活用。余計な扉を無くして寝室と一体化。

S夫妻が集めた素材のサンプル。




引っ越してきてから、変わったことはありますか?

主人:掃除をマメにするようになりました。自分たちで選んで創った家だから、自然と大切に使うようになった。
それと、こどもの遊び方もかわりました。
前の家では小さな部屋で絵本を読んでいたのですが、広いリビングをつくったことで、駆け回ったり、プラレールをつなげたりして広さを活かしきって遊んでます。
あと、妻が来週からサーフィンをはじめます!
私もサーフィンはブランクがあったのですが、環境の変化を期に、今は必死にブランクを取り戻すため週末はできるかぎり海に行っています。生活環境、空間が基盤となって、プライベートにゆとりが生まれたのだと思います。




 









文:森本/撮影:photographer 工藤朋子
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