リノサポブログ

まち

家づくりのこと

2018.03.17
こんにちは、リノサポコンサルタント山田笑子です。
我が家は、結婚2年目の共働き。最近は「家を買うこと」と「猫と暮らすこと」の話題でもちきりです。この2大テーマについて夫婦での話し合いは尽ることなく、「家を買う=所有すること」の考えること・決めることの多さを身をもって痛感しております。

物件を検索すると東京都だけでも新築・中古含め4万件以上の物件がでてきます。
それらをひとつひとつ見ていくことは時間がいくらあっても足りません。



みなさんはいかがでしょう?
今回は、漠然と膨大な量から物件を探されている方におすすめの内容です。

家探しをする際には「予算」「エリア」「広さ」から考えるのが一般的ですが、大切なのは「したい暮らし」「過ごし方」を想像することです。
予算と広さが決まっていれば、「買えるまち」は絞られます。ですが、そこは「住みたいまち」ですか?

では、「住みたいまち」をどう決めていくか。
ここではコンサルタント飯田が担当し、実際にまち選びをされたお客様の「決め方」の実体験をもとに「したい暮らし」からまちを選ぶ方法を紹介します。
住みたいまちの決め方は人それぞれ。人の数だけ、家族の数だけ、優先順位や決めるポイントがあると思いますので、参考にしていただけると嬉しいです。



【20代ご夫婦タマ様(仮称)まち選び】
ご出身が東京都内ではないおふたり。当時、小田急線沿線の世田谷区内に数年お住まいでした。お住まいのまちを気に入ってはいるけれど、賃貸を更新してまで住み続けるほどでもなく、更新するくらいなら購入を検討してみようと不動産を所有するために物件探しを始められました。 

飯田とタマ様、こんな順番で考えました。




①「したい暮らし」を考える

リノサポの個別相談ではお客様のご希望されているエリアとその理由をおうかがいしています。
ご希望のエリアがなくても、勤務地は?よくお買い物をするまちは?休日はどんな過ごし方?など教えていただきます。いつもの暮らしを振り返ってみると、実はいくつかのまちが浮かび上がってくるものです。

「通勤には千代田線が便利だなぁ」
「東横線はイメージがいいから住んでみたいかも!」
「大型ショッピングセンターのある街も便利だけど、商店街の方が好き」
「休日は大きな街に出かけるよりも家にいることが多いよね。」

いろいろと暮らしのイメージがでてきました。
次に、好きなまちの好きな理由を考えてみましょう。

②好きな理由から必要な要素を見つける
「買えるまち」が「住みたいまち」ですか?という問いをしましたが、
「住みたいまち」が「買えるまち」ではない場合もあります。

そこで、好きなまちの好きな理由を知るために、好きを分解してみました。

「お店の人とも距離が近くて、人のぬくもりを感じられるような、比較的規模が小さいお店が近くにあるといいね。」
「地元の雰囲気に似ているとどこか懐かしくて居心地がいいね。」
住んだことがなくても、この要素があるまちは、「好きなまち」に近づきますね。

タマ様の「自分たちの住みたいまち」が少しずつ見えてきました。

③実際に内見しながらまちも散策

お客様の想いを汲み取り、整理をしたリノサポコンサルタント飯田が、お客様の「将来したい暮らし」と物件価格、工事費の組み立て、月々の支払いなどおふたりに合った資金計画を提案。
ご希望の広さ等も踏まえて条件に合う町屋と日吉の2つのまちといくつかの物件を提案致しました。

そして実際に内見へ。
物件を見る道すがら、少し時間をとって実際にまちの散策もしていただきました。



「好き」や「心地よさ」を分解して考えてみたことで自分たちの「したい暮らし」が見えてきて、次のステップに進むための判断もできるようになりました。
ここで「好き」という感覚と、他諸条件とどう折り合いをつけるかも重要なポイントです。何を優先にするかはそれぞれ違って当然です。


④条件を整理してアップデート
町屋が好印象だったタマ様は更に町屋エリアで物件探しを進めることに。
まちが絞られてきたことで、物件購入に対してのリアリティも高まってきました。将来の生活に改めて想いを巡らせたタマ様。新たな想いが芽生えました。
「将来、猫を飼いたい」

ペットとも暮らせることが条件に加わりましたが、タマ様の求めていた諸条件を考慮すると、町屋だけでは物件数が限られてしまうことがわかりました。
そこでコンサルタント飯田が北綾瀬までエリアを広げる提案をしました。



改めて北綾瀬でも内見とあわせて、まちの散策をしていただきました。エリアが変われど、やることは変わらず。おふたりがこれから住んでいく場所にイメージを膨らませていただきます。
「普段の買い物はこのスーパーが便利そう」
「公園が多くて緑も多いし、ゆったりした街だね」
想像しながら内見とまち歩きを繰り返すことで、おふたりの「したい暮らし」のイメージが徐々に鮮明になってきました。おふたりが「したい暮らし」をするための、ポイントをつかまれたようです。

⑤行政やまちの動向も調べてみる
北綾瀬駅というと、これまでは綾瀬駅から一駅だけ乗り換えなければならない駅でしたが、現在延伸工事が行われていて、始発駅となります。
また北千住駅エリアは、近年新たに複数の大学誘致がされており”教育の場”としての一面を持つようになりました。
これまでの飲み屋街と新しいお店が入り混じり、魅力的な猥雑感・ごちゃごちゃ感のある街並みもうまれているようです。ちなみに、公立小学校の給食がおいしくなって食べ残しも減ったとか。
こんな風にエリアの最近の動向を調べたり、行政のホームページを確認して、コンサルタントとおふたりとのコミュニケーションも深めていきます。
(大切な家さがしなのでパートナーは重要です!)


そして、

ついにおふたりの住みたい物件が見つかりました!
エリアを拡げたことで、結果的におふたりにとって条件の良い物件を選ぶことが出来ました。
トイレや浴室などの衛生設備は既存利用が出来る状態だったので、工事費にも少し余裕が出ました。



そんなわけで、タマ様は当初あまり知らなかったまちで居を構えることになりました。
おふたりのように馴染みのないまちやエリアでのまち歩きはもちろんですが、知っている場所も実際に歩いてみるのがポイントです。
普段は目に留めないバス停の行先や時刻表を見てみたり、どんな場所に人通りや車通りがあるのかわかったり、学生が多いのかファミリーが多いのか、歩いてみて感じるまちの雰囲気や新たな発見がたくさんあります。インターネットではまちの紹介コラム、行政施設やお店などにはフリーペーパーが置いてあることも増えましたので是非読んでみてください。

今回は、住みたいまち・暮らしのイメージからのまち選びについてお話してきましたが、物件に満点はありません。
私自身も家探しをしながら都度条件のアップデートを重ね、夫婦お互いの重要な点と妥協できるポイントを見つけていきました。ふたりの意見をまとめるために下のようなシートを利用して数値化することもしました。


物件のあるエリアやまちをとにかく歩いてみて、その際には目当ての物件だけでなく、予算に当てはまっていなくとも周辺の他マンションの立地や外観・管理状況も見ていました。

どんな暮らしをしたいか、求めるもの・大切にしたいものからエリアを導き出す方法を、こちらでも紹介しています。
自分の希望を視える化して整理が出来るのでオススメです。

リノベ塾 まち選び編



いかがでしたでしょうか。
私自身も我が家の物件については、家族での暮らしのシーン、ちょっとした日常生活の断片をイメージしながら紆余曲折、考え抜きました。
(この陽だまりでネコたちがお昼寝するだろうな、とか、雨がひどい日はこのバスに乗ろう、とか。)
日々いくつもの物件を見ているコンサルタントであるからこそなのか、数多ある条件から、住みたいエリアと買えるエリアの折り合いもなかなかつけられず、当初は複数エリアで探していましたが、調べることや確認することも多く物件探しにかかるエネルギーも多大だったように思います。

そこでやはり、第三者としての目線や、自分たちの想いをひきだし、それにあったまちや物件の提案をしてくれたり、一緒に考えてくれるコンサルタントの存在の重要性を再確認しました。

私たちは、お客様が好きだと思えるまちや家で、ご家族の歴史を積み重ねてもらいたい。まちのこと、家のことを好きになってもらいたいと考えています。
コンサルタントは、お客様の想いやご希望を都度おうかがいしながらお客様・ご家族にとって最適な提案を繰り返せるよう一緒に考え、提案いたします。

数多くの選択肢から果たして見つけられるのだろうか、と不安になっても大丈夫です。
きっと好きなまち、家に出会えますよ。
是非お気軽にお声かけください。
一緒にまちのこと、これからの暮らしのことを考えてみませんか?



と、その前に、「我が家の資金計画は?」を知りたい方はコチラから。
中古+リノベ経験者のコンサルタントが語る
「いまの家賃から組み立てる、家の購入費用」について



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