木のぬくもりと余白|お宅拝見

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木のぬくもりと余白

目 次
  1. 1構造用合板の壁=手を入れる「余白」壁にはボルダリングを設置。
  2. 2戸建てリノベの暮らしを伝え、日本の住まいのあり方に一石を投じる。
  3. 3大勢の人が自由に楽しめる空間。家をシェアしてオープンな場所に。

登山、アウトドアなどが趣味のご主人と、友人を家に招いて食事をするのが好きな奥さま。少子高齢化など、社会的な問題も視野に入れながら選んだという「リノベーション済み戸建て」を、自分たちらしくアレンジして暮らしを楽しみ、自家発電による家庭内のエネルギーマネージメントにも目下取り組み中だという。

木のぬくもりと余白
木のぬくもりと余白

構造用合板の壁=手を入れる「余白」
壁にはボルダリングを設置。

——山を登るように連なる6層のスキップフロア。小屋裏の構造が見えているから、天井が高く感じますね。とくにリビングは広々として、開放感があります。

ご主人:床にものを置くのがあまり好きではないんです。それに実はここで野球中継を見ながら素振りをするんですよ。天井が高くて良かった!

木のぬくもりと余白
木のぬくもりと余白

——家の中で野球の素振り!?戸建てならではの縦横の拡がりを証明していますね。玄関の壁はクライミングウォールになっていて、ボルダリングのホールドが取り付けてありましたが、ご主人はスポーツがお好きなのですか?

ご主人:登山、自転車、野球、アウトドアなど、身体を動かすのが好きですね。ここに住んでからは、高架下の壁を相手にボールの投げ込みも時々しています。多摩川の土手も近いので自転車に乗るにも良い環境なのです。

——ボルダリングはもとより、自転車やアウトドアの道具の収納の仕方など、生活スタイルにぴったり合った家となっていますが、この物件はリビタの「リノベーション済み戸建て」を購入されたものですから、完成した状態で入居されたということですよね?

ご主人:ハコとしては完成していたのですが、例えばインテリアである棚などは購入後に相談して付けることができると聞き、地下室に自転車やスノーボード、アウトドアの道具などを収納するための金具やパイプなどを設置してもらいました。玄関のボルダリングのホールドもそのときにリクエストしたんです。

木のぬくもりと余白
木のぬくもりと余白

奥さま:同時にダイニングの可動棚やキッチンのカウンター収納や吊戸棚、テレビラックの造作もお願いすることにしました。収納するものを事前に相談し、場所やサイズを決めてつくってもらったので、使いやすい収納に仕上がっています。もちろん自分で家具を購入して置いても良いのですが、部屋の大きさや物に合わせてつくるほうが空間に馴染むものができると思ったから。天井のファン、カーテンとカーテンレールも同じ考えかたでつけてもらいました。

——その中でもソファ、テーブル、チェアなどはご自身で選んだ家具を使われていて、インテリアもバランス良く楽しまれているように感じます。

奥さま:このテーブルは私が20年前に購入したもので、一人暮らしのときからずっと愛用しています。意外とすんなり空間に溶け込みました。

木のぬくもりと余白
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——壁のほとんどが構造用合板で、木目が透ける程度に白く塗られています。ラフさがありシンプルなので、いろいろなテイストをミックスしても受け止める器の広さがあるのかもしれないですね。

木のぬくもりと余白

戸建てリノベの暮らしを伝え、
日本の住まいのあり方に一石を投じる。

ご主人:構造用合板はどこにでもビスが打てるから、後から壁を増やしたり、棚を付けたり、色を塗ったりと手を加えることが気軽にできるのも良いところですね。

——立体的に居場所が分かれていますが、全体的にはつながっているし、面積にゆとりがあり、余白が多い。暮らしに合わせて、住みながらアレンジしていける大きな箱のような空間ですよね。リノベ済み戸建てといっても、住まい方は住み手次第というわけですね。Dさんご夫妻はとてもお上手に編集され、住みこなされていると感じます。ご入居されて数ヶ月とは思えません。

奥さま:入居前にフローリングのオイル塗装を自分たちでやったことも、愛着につながっているのかもしれません。メーカーの方に教えてもらいながら、一日で全フロアを塗りました。

木のぬくもりと余白
木のぬくもりと余白

ご主人:はがれたときの補修や、毎年のメンテナンスの仕方が理解できたので、安心しました。構造材が中に隠れていないから、メンテナンスがしやすいのも良いですね。購入前にリビタから、長期修繕計画の提案もあったので、家を自分たちで手入れしていく心構えもできました。

——自分たちで手を加え、手入れしながら家を育てていく。時代を経ても永く大切に住み続けていくには、建物としての価値と住み手の思いの両方が必要なのだと思います。

ご主人:この家を購入しようと思ったのも、住み手が自ら手を入れたり、家を大切にして永く住んでいくということを、中古戸建てで実現しようという、リビタの戸建てリノベのコンセプトに共感したからなんです。

——具体的にどのように共感したか、教えていただけますか?

ご主人:日本は人口が減少に向かっていて、すでに超高齢化社会となっています。今後はさらに高齢者が増え、一人暮らしの人が増えていくでしょう。街から人が減り、都市への集中が起こり、街自体も減っていく。スマートシティやコンパクトシティなど、集中的に地域を絞って、都市を整備する試みもすでに発生していますよね。その中でリビタが取り組む戸建てリノベは、都市の住宅市場に一石を投じるものになると思います。空き家の増加が問題となっている都市で、豊富にある中古戸建てのストックを活用し、リノベーションで永く安心して住める家として市場に流通させることができるのですから。この家を購入し、楽しみながら住んでいる姿を伝えていくことで、自分もプロジェクトに参加できればと思いました。
(※2014年現在空き家率は13%。2023年には21%になる、というデータもあります。<野村総研調べ2014.9 >)

木のぬくもりと余白
木のぬくもりと余白

大勢の人が自由に楽しめる空間。
家をシェアしてオープンな場所に。

——普段はこの家でどんな風に過ごしていますか?

ご主人:帰宅したらまず服を脱ぎ、ボルダリングを楽しんでから風呂に入ります。玄関の近くに浴室があるのも、私のライフスタイルにぴったりです。

奥さま:「ただいま!」と帰ってきてから、ダイニングに上ってくるまで、30分くらいですかね。吹き抜けから様子が伝わるので、夕ご飯の準備のタイミングも分りやすいです。

ご主人:あとは木の床が気持ち良くて、いろいろな場所で寝転がっています。光や風がさまざまな方向から入ってきて、抜けていくので、それぞれの場所で多彩な居心地が楽しめます。

奥さま:私は友人を呼んで家で食事をするのも好きです。吹き抜けに飾ってあるガーランドは、以前に来たことがある友人が、2回目に来たときに、「この家に似合いそうだから」と持ってきてくれました。

木のぬくもりと余白
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——ダイニングやリビングはもちろん、1階やロフトまでつながっているから、大勢の人が集まっても、自由に行き来ができるし、居場所がたくさんありますね。

ご主人:ボルダリングが気に入って、ずっとやっている人などもいますしね。皆がそれぞれの楽しみ方ができる空間です。友人のパティシエが「教室をやってみたい」ともいっているので、そういった形で少しずつシェアしていき、家をオープンな場所にしていきたいとも考えているのです。

——今後、やってみたいことなどはありますか?

ご主人:太陽光発電と電気自動車への蓄電による、家庭内のエネルギーマネージメントを計画しています。これも家を購入する際に、やりたかったことの一つでした。実現すれば電気代のほとんどを自家発電で賄えるようになる予定です。この自家発電の試みも、リビタの戸建てリノベと同じように、変化する社会に対応するための新しい住まい方の一つ。たくさんの人が導入すれば、エネルギーの捉え方も変わっていくと思うのです。

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