第8講は「戸建ての断熱」編。
中古戸建てと聞くと、すき間風や結露を心配に思われる方も多いと思いますが、大抵はリノベーションで改善できます。断熱性能とデザインをセットで考えて、中古戸建てで実現する快適な暮らしについて考えてみましょう。
住まい選びのコツ
第8講 戸建ての断熱
断熱性能とデザインはセットで考えよう
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知っておきたい!
戸建ての断熱について
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01戸建ては外気の影響を受けやすい戸建てはマンションと比べて外気接地面が多く、天井・床・壁の6面すべてが外気に接しています。そのため断熱工事を施す選択肢は多数ありますが、快適な環境をつくるためには、何を優先したら効果的なのか、優先順位をつけて工事計画をたてましょう。
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02実は木はあたたかい!?グラフのように、材質によって熱伝導率は大きな差があります。木は多孔質で空気を含んでいるため、同じ熱が伝わるのに木を1cmだとすると、コンクリートは10cm、鉄は3.7m以上も必要。木は熱が伝わりにくい素材だと言えます。つまり、木造戸建ての構造自体は優れているため、断熱工事をしっかり行えば断熱性能の高い家をつくることができるのです。
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03大事なのはすき間をなくすこと一方、どんなに高性能な断熱素材を施工しても、家がすき間だらけでは断熱材の十分な効果は出せません。断熱と気密はセットで考える必要があります。築年数の古い住宅は一般的にすき間が多いため、事前に建物の状態を調べて工事計画を立て、高気密・高断熱の家づくりをしましょう。
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ポイント
戸建ての断熱工事の優先順位
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No.1窓
開口部は断熱性能に一番直結します。マンションと違い戸建ては自由にサッシごと交換できます。色々な方法はありますが、内窓設置は特に費用対効果が抜群です。
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No.2屋根・天井
外気の熱の遮断に加え、室内の熱の逃げを防ぐことで、断熱効果を高められます。屋根への吹き付け断熱や、天井への敷き込み断熱の手法があります。
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No.3壁
一番外部に接する面積が広いのが壁。状態に合わせて壁の柱の間に断熱材をつめる充填断熱や、屋外および室内から断熱材を増し張りする手法などがあります。
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No.4床下・基礎
古い戸建ては特に、床下も外気に接しているため、床までぐるりと家全体を包むことで、さらに断熱効果を高られます。リノベーションでは1階の床を張り替える際に合わせて実施しやすい床断熱がおすすめです。
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見てみよう
断熱改修のケーススタディ 川崎市N邸の場合
POINT工事費用の捻出も気になるところですが、実は長期優良住宅の認定を受けると工事代金の1/3(最大200万円!)の補助金を申請できます。(2019年6月現在)。最新情報はウェブサイト等でチェックして制度を活用するのがポイント。
OWNERS VOICE引っ越して初めての夏も涼しく、以前の家より広いのに電気代がとても安くて驚きました。断熱工事に予算をかけましたが、想像以上にその効果を感じられ満足しています。
こちらのお宅を詳しく見たい方はこちら -
まとめ
重要なのは優先順位をつけること
戸建ての断熱工事は選択肢が多いですが、優先順位をつけて自分たちに適した工事を行い、快適な家づくりを目指しましょう。
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生活スタイルにあわせ①②③を選択し、コストや工期を抑えて賢く断熱改修されました。表面的な意匠の部分は住んだ後でも手を加えられますが、断熱工事は最初にやっておくとスムーズです。